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キャリア教育イベント「しごとの学び」開催レポート公開(1月25日仙台で開催)

「ちぢみゆきな」を出荷したよ!

〜食の現場で学ぶ、未来のしごと〜

仙台の子どもたちが、食の仕事に挑戦! 100名以上が参加した学びのイベントレポート



なぜ「しごとの学び」を企画したのか?

「勉強って、何のためにするの?」「将来、どんな仕事をするのか想像がつかない…」

多くの子どもたちが、将来の「しごと」と「学び」のつながりを見つけられずにいます。学校の教科書だけでは見えにくい「社会での役割」や「仕事の面白さ」を、リアルな体験を通して伝えることができたら——。

そんな想いから、「しごとの学び」は生まれました。

特に、今回は 「食べる・くらす・はたらく」 をテーマに設定。「仕事を知る」だけではなく、「食」という身近なテーマを入口にし、楽しみながら学ぶ ことを大切にしました。

実際に子どもたちが働く人たちのリアルな話を聞き、体験することで、仕事を「自分ごと」として感じられる機会をつくる。そんな狙いのもと、仙台市内の教育関係者や企業が協力し、このイベントが実現しました。


市場の現場で「せり」に挑戦! ちぢみゆきなを出荷せよ!

「この野菜、100円!」「いや、150円!」

市場に響く、子どもたちの元気な声。彼らが挑戦したのは、青果市場での「せり」の体験でした。

このブースを担当したのは、仙台あおば青果 × 宮城県産園芸作物ブランド化協議会。宮城県の特産野菜「ちぢみゆきな」を使って、子どもたちは「計量→袋詰め→箱詰め→模擬出荷」という一連の流れを実際に体験しました。

そして、いざ「せり」の場面では、プロの市場関係者が使う「てやり(ハンドサイン)」を学び、手で数字を表しながら取引に挑戦!「100円!」「150円!」と競り合う中、真剣な表情で手を上げる子どもたちの姿が印象的でした。

「せりって、こんな風に値段が決まるんだ!」「ちぢみゆきなを丁寧に袋に詰めるのが楽しかった!」

実際に野菜を触り、値段をつけ、売る——「スーパーに並ぶ野菜の裏側」まで知ることができたこの体験は、子どもたちの記憶に深く残ったようです。


子どもたちだけじゃない、大人たちにも響いた「しごとの学び」

保護者:「こんなに楽しそうに学ぶ姿、初めて見た」

「最初は、『仕事のイベント? ちょっと難しそう』って思ってたんです。でも、子どもが夢中になって取り組む姿を見て、来てよかったと思いました」

そう語るのは、小学生のお子さんを連れてきた保護者の方。

「家では勉強の話なんてしないのに、『野菜の値段って、どう決まるの?』って話しかけてきて驚きました。大人が当たり前に思っていることが、子どもにとっては発見の連続なんですね」

子どもたちが夢中になる姿を見て、「仕事を知ること=学ぶことの楽しさにつながる」 という新たな気づきを得た親御さんも多かったようです。


教育関係者:「社会とつながる学びの大切さを実感」

「学校の中だけでは教えきれない学びがある」

イベントを見守っていた教育関係者からは、そんな声が聞かれました。

「実際に大人とふれあい、仕事の話を聞き、手を動かして体験すること。それが、学びの意欲につながるのを感じました」

また、「仕事には色々な役割がある」という気づきも、教育関係者にとって大きな発見だったようです。

「レストラン=料理を作る仕事、と思いがちですが、実はメニューを考える人、食材を調達する人、広報する人…たくさんの役割がある。そんな話を聞いて、子どもたちが驚いている姿が印象的でした」

「勉強しなさい」と言うのではなく、「こんな仕事があるよ」と伝えることが、学ぶ意欲につながるのかもしれない」そんな気づきが、大人たちにも生まれたようです。


「しごとの学び」は、未来の種まき

子どもたちが「食べることの裏側」に触れ、「食を支える仕事」に興味を持った今回のイベント。

「いつか、あのときの仕事をやってみたい」そんな小さな芽が、未来に花開くかもしれません。

そして、子どもたちの学びを支えるのは、彼らを取り囲む大人たちのまなざしや応援 です。

「仕事って、面白そう!」と感じられる体験を増やすことが、次の学びへのステップになる。これからも、「しごとの学び」は、子どもたちの未来を応援する場をつくっていきます。


次回開催に向けて

「しごとの学び」は、今後も続いていきます。「食」以外にも、「まもる」「つくる」「はこぶ」といったテーマで、仕事の世界を広げる予定です。

次回の開催情報は、学び支援協会のHPでお知らせします。「しごとの学び」に興味のある方は、ぜひチェックしてください!

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